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笠岡諸島物語 真鍋島編

4 真鍋島 MANABESHIMA ~心休まる集落と真鍋水軍の気骨の残る島~
真鍋島

別名、「五里五里」とも呼ばれるこの島はちょうど本州と四国の中間に位置します。本州側、笠岡より約20km、四国側、多度津から約20kmです。

そういう由来が頷ける岡山弁と讃岐弁の中間方言を真鍋では耳にします。この島の瀬戸内海に占める位置が潮の流れなどの条件と重なって真鍋水軍と呼ばれる集団を生んだと思われます。島のあちこちに平家の流れを汲む真鍋氏の史跡等を見ることができます。

港
↑様々なタイプの漁船を見ることのできる本浦港。港を取り囲むように集落が密集しています。

玄関口にあたる①本浦港は1000年の歴史を持つ港です。突堤の一部に昔の見事な石組みを見ることができます。隣の④岩坪の集落と合わせて300人足らずの人々が周囲7.5kmのこの島で生活しています。主な産業は漁業です。一昔前までは花の栽培で大層賑わいを見せたそうですが、その花畑も少しづつ原初のうばめがしの植生に戻りつつあります。のどかな集落を散策すると、やたら猫の多いことに気付きます。なんだか、ギリシャの小島に来たような気もします。坂を上り切ると真鍋の②小学校・中学校に行き当たります。中学校の校舎は懐かしい木造2階建てですが、どっしりとした石組みの上に建てられているため非常に高さを感じさせます。

真鍋小学校
↑レトロ感覚一杯の木造校舎。島一番の大型建築であるため、様々なイベントに利用されます。写真は島を挙げての結婚式風景のひとコマ。

この真鍋は有名な映画「瀬戸内少年野球団」(1984)のロケ地に選ばれた程、瀬戸内の古い漁村集落の形態を良く残しているため、岡山県のふるさと村に指定されました。もう一つの集落、岩坪は本浦より家並みの密度が一層高く、斜面もきつく、港の突堤からの眺めはなかなかのものです。どちらの集落もレトロな感覚を呼び覚ます魅力に満ちていますが、少し歩くだけで空き家の多さに気付かされるでしょう。この島も他の笠岡諸島と同じく極端な人口減少に悩んでいます。毎年学校の統廃合が懸案になる少子化の波をモロに受けている地域でもあります。

猫
↑真鍋は別名”猫の島”とも呼ばれるほど猫の多いところです。

漁業の方は、周辺の海が県下有数の好漁場であるため多種の魚が獲れます。底引き網・刺し網により真鯛・黒鯛・平目・カニ・エビなどが水揚げされます。ただし獲れた魚は直接、笠岡方面に卸されます。少し不思議な気もしますが、300人足らずの人口では余りにマーケットとしては小さいためです。

岩坪港
↑港の突堤より見た岩坪の集落。家と家の間の道を抜けながら登ると、まるで迷路そのもの。

手ごろな島のサイズのため、ハイキングに訪れる人も多いようです。島の反対側(南側)にはキレイな浜と民宿があります。お店は本浦と岩坪にあり、本浦には民宿兼料理屋さん、その他食事処が2軒ほどあります。笠岡諸島全般に言えることですが、真鍋も自動車の数が極端に少なく、自由に歩き回れるので非常に開放感を感じます。日ごろ、いかに車にびくびくしながら歩いているかを、改めて認識させられます。


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