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笠岡諸島物語 北木島編

3 北木島 KITAGISHIMA ~石の文化が息づく漁業の島~
北木島
丁場
↑高低差100mの眺望。足がすくみます。底に見える重機の数々は一生をこの地底で過ごします。

笠岡諸島の中では面積的にも人口的にも一番大きい島で周囲約20km・人口約1,100人を数えます。

島に近づくと露出した崖状になった岩盤や多数の工場が目立ちます。この島は昔から良質の花崗岩の産地として知られ、石材の採掘・加工業者を輩出しました。しかし現在は外国産の石材、加工品に押され気味で苦戦を強いられています。北木産の花崗岩の特色は、大きな部材が採れることです。古くは江戸初期の大阪城修復にあたり北木から数多くの巨石が運ばれました。城内の巨石ベスト11のうち3個が北木産であり、特に桜門の左右に鎮座する竜石・虎石は有名であります。近代では明治期のいわゆるルネッサンス様式の建築物に多数使用されました。代表的なものとしては日本銀行本店・日本橋三越本店・銀座松坂屋の重要なパーツを占めています。また、宗教関連では靖国神社の大鳥居・明治神宮・湊川神社等の社頭を飾る大型の石鳥居や石灯篭が現存しています。

しかし、これらの採石加工も太平洋戦争前位がブームであり、その後の敗戦による経済の混乱・復興期のコンクリートの台頭に押され、今のところ北木産の巨石の出番はありません。観光化されてはいませんが丁場(採石場)を見る機会があれば是非見てください。山の中、あるいは道路沿いにあるものは深い水を湛え、あるものは100m以上の深さに掘られているものなど、想像を絶する光景に驚かされるでしょう。現在も採石を続けている丁場は①鶴田丁場をはじめ2ヶ所しか残っていません。いずれにせよ現場は危険なので、現地を良く知った案内なしでの訪問はお勧めできません。

港
↑北木島の玄関口の一つ大浦港。右手に見えるのが魚市場、運が良ければ魚もゲットできます。

この島には5つも港があります。フェリーは北の金風呂あるいは豊浦に停まります。客船は②大浦です。どちらの港に降りるかによって島の印象は多少違うかもしれません。大浦が一番大きく、諏訪神社をはじめ、石の記念室、郵便局、商店、旅館、民宿などがあり、この島の中心地の機能を持っています。最後になりましたが、島内をグルっと巡りたい方は、※フェリーの利用をお勧めします。島内には公共交通機関はありません。(貸し自転車有り)

※フェリーには自家用車はもちろん、自転車も手荷物運賃で乗せてくれます。島内ポタリングも楽しい経験になると思います。


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